エネルギー問題の解決に向けて,これまで未開拓だった海と宇宙の活用を提案する。海では今後,船舶のCO2排出量削減に向けた取り組みが急ピッチで進む可能性が高まってきた。この動きが本格化すれば,太陽電池や燃料電池の技術開発のけん引役に船舶も加わってくる。一方宇宙の活用としては,太陽電池を地球外に設置する計画が進んでいる。自然エネルギーの欠点だった不安定でエネルギー密度が低いという課題を,宇宙であれば一掃できる。実現すれば,ほぼ無尽蔵の太陽エネルギーを電力に変換して地球に持ち込むことが可能になる。