電子デバイス
未来に向けた提言
提言1●材料分野
日本のデバイス技術を
世界で勝負する材料に注げ
提言2●製造分野
デバイス工場に新たな価値を見いだし
製造事業からの撤退を食い止める
提言3●機器分野
形状自在端末をハブでネット接続
持ち歩く端末は1台で済ませる
提言4●電力分野
エネルギー問題の解決
海と宇宙に注目せよ
提言5●環境,農業,生体分野
デバイス技術で自然を超える
超自然界で需要創出
提言1●材料分野
日本のデバイス技術を
世界で勝負する材料に注げ
提言2●製造分野
デバイス工場に新たな価値を見いだし
製造事業からの撤退を食い止める
提言3●機器分野
形状自在端末をハブでネット接続
持ち歩く端末は1台で済ませる
提言4●電力分野
エネルギー問題の解決
海と宇宙に注目せよ
提言5●環境,農業,生体分野
デバイス技術で自然を超える
超自然界で需要創出
出典:295
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
「世界一を目指す理由は何か,2位では駄目なのか」。2009年11月13日,民主党政権下で内閣府が設置した行政刷新会議の事業仕分け作業における,蓮舫議員の発言が大々的に報道された。文部科学省からの「次世代スーパーコンピューター開発予算」提案に対する,このような想定外の質問に,仕分けられる側は,しどろも…
「有機エレクトロニクス材料研究会」(会長:信州大学名誉教授の谷口彬雄氏)という有機材料の研究者たちが集まる団体がある。同研究会が発足したのはほぼ四半世紀前の1984年であるが,筆者はその当時から同会が開催するセミナーなどに参加して取材してきた。先日,同会の懇親会に出席してあることに気が付いた。Si系…
エネルギー問題の解決に向けて,これまで未開拓だった海と宇宙の活用を提案する。海では今後,船舶のCO2排出量削減に向けた取り組みが急ピッチで進む可能性が高まってきた。この動きが本格化すれば,太陽電池や燃料電池の技術開発のけん引役に船舶も加わってくる。一方宇宙の活用としては,太陽電池を地球外に設置する計…
自然の恵みは最大限に享受する。しかし災いは受けない。そんな人類にとって都合のよい社会が,デバイス技術によって実現する。デバイス技術を融合させて自然界を変貌させた“超自然界”だ。水やエネルギーといった資源の循環機構,農産物などの育成機構,生体の持つ知能。これら自然の与えた仕組みにデバイス技術が深く介入…
MEMS加速度センサーを既存製品に比べて1000倍高感度にする技術が登場した。米Hewlett-Packard Co.が開発した。高感度化できたのは,新構造を採用したためである。新構造は,3枚のSiウエーハを接合して実現する。
次の10年間を見据えたデバイス実装の基盤技術を紹介する。解説するのは,常温接合技術の研究をリードしている東京大学 教授の須賀唯知氏と,新手法による高速伝送技術を開発している明星大学 名誉教授の大塚寛治氏である。両氏は,物理法則を踏まえた低エネルギーでの実装手法を提案している。そして,この手法を用いて…
米SIA(Semiconductor Industry Association)の発表によると,2009年10月の半導体の世界売上高は217億米ドルとなり(3カ月の移動平均値,以下同),9月に比べて5.1%増加した。これで8カ月連続して,売上高が前月を上回り,半導体の世界市場はV字回復の様相を呈して…
電子情報技術産業協会(JEITA)は,電子部品部会が取りまとめた2009年9月の「電子部品グローバル出荷統計」を発表した。同月の世界市場への出荷金額は3097億円と,2008年10月以来11カ月ぶりに3000億円を超えた。対前年比79.9%で,ほぼ8割の水準に回復した。
金融危機は,電子デバイス産業が潜在的に抱えていた構造的な問題を,一気にあぶり出した。これまでの事業手法の常識が通用しない「新興国市場への対応」,パソコン,携帯電話機,デジタル家電に続くデバイス市場の成長を牽引する「新応用の創出」,微細化や基板の大型化に代わる「新しい技術の進化軸の探求」。電子デバイス…
この半世紀の間で,半導体や液晶パネルなど電子デバイスの進歩は,人々の生活や社会活動の在り方を劇的に変えた。その電子デバイスの成長に壁が見え始めている。微細加工技術の進歩と基板の大型化に頼った技術開発,高性能なIT(情報通信技術)機器を広く普及させることに注力する応用開拓,垂直統合型から水平分業型への…
日本の電子デバイス産業の強みの源泉である材料技術を生かして,世界の中での存在感を取り戻す仕組みを提言する。照明用LEDや高効率太陽電池,パワー・デバイスなど,新材料の導入によって飛躍的な付加価値向上が望め,かつ成長途上にあるデバイスの製造技術を海外メーカーに販売する。材料,製造装置,電子デバイスの各…
国内のデバイス製造事業をどのように存続させるのか。このことが極めて重い課題となり始めた。デバイス・メーカーがこぞってデバイス製造事業を縮小し始めているからだ。このままでは,デバイス製造にかかわる技術資産を生かす道が絶たれ,デバイス技術者は行き場を失う。この事態を回避するために今,デバイス製造事業の新…
クラウド・コンピューティング時代の到来を受け,クラウド側ではデータ・センターの構築・拡張に突き進んでいる。一方,端末側では利用場面やサービス内容に合わせて複数の端末を使い分ける必要があり,その操作性も高くないといった課題を抱えている。この課題の解決策として,モバイル端末の形状や機能を自在に変化させ,…