米Google Inc.は2009年11月10日に,OSなどのシステム・ソフトウエア開発に向けた新しいプログラミング言語「Go」を公開した。UNIXの開発者として知られるKen Thompson氏やRob Pike氏など,OSやプログラミング言語の世界で古くから活躍する有名人が開発にかかわっていることもあり,注目を集めている。

 Pike氏はGoを開発した動機を,以下のように説明する。「10年来システム・ソフトウエア向けのプログラミング言語は進歩していない。この間に,ハードウエアのマルチコア化が進んだり,Web向けのソフトウエア開発に動的なスクリプト言語が普及したりするなどの変化が起こった。動的なスクリプト言語の生産性と,静的な型付けによる安全性を併せ持った,生産性の高いプログラミング言語を開発しようと考えた」。

『日経エレクトロニクス』2009年11月30日号より一部掲載

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