イオン健康家電の正体
[ELECTRONICS, GO FOR 2010] 第3回 半導体
事業の絞り込みは怖くない,脱Siに向けた先陣争いへ- Windows 7投入を急いだワケ,勝利の方程式が崩れる
新機能より性能を重視,旧来の方針を転換 - ソニーが単眼式3Dビデオ・カメラ,映像に付きまとう課題を克服
2D映像と3D映像の垣根も大幅低減 - 電力の無線伝送の実用化,MIT発ベンチャーが部品出荷へ
「共鳴型」の開発元が知財・製品戦略を明らかに - シリアル伝送と専用線の追加でSDメモリーカードを300Mバイト/ 秒に
携帯電話機の内部バス用途も狙う - GPU初の本格キャッシュ機構,NVIDIA社がアーキテクチャを一新
C++対応などプログラミング容易性を向上
GaN系パワー素子を開発,電気特性を高めコストを低減
プロジェクターの小型化・高品質化が可能に富士通研究所 基盤技術研究所 主管研究員
富士通研究所 基盤技術研究所 主管研究員
富士通研究所 先端デバイス研究部 主任研究員
富士通研究所 先端デバイス研究部 部長
Liイオン電池古今東西 第2回
勝ち残ったLiCoO2とC,特許回避に四苦八苦
組み込み寺子屋2 第11回 開発プロジェクトの改善どんな開発プロジェクトも,効率的に進められる組織を目指す
- クルマ:ソニーが切り開いたPNDの吸盤化,参入続々で競争軸の一つに
- 部品/部材:LED電球,部材・製造コストの削減に汎用部品と海外生産を既に活用
- 組み込みソフト:2010年に製品ラインを一新へ,Microsoft社が組み込みOSに本腰
LEDバックライト
景気低迷によってさまざまな製品の販売が落ち込む中,売り上げを伸ばしている製品もあります。その一つが,イオン機能を備えた空気清浄機です。「新型インフルエンザ・ウイルスを抑制」といったうたい文句が消費者の心を捉えているようです。
ただし,各メーカーの宣伝競争が激しくなるにつれ,消費者に誤解を与えかねない表現も登場,家電の表示規約を定めている全国家庭電気製品公正取引協議会から指摘を受けるメーカーも出てきました。行き過ぎた宣伝に対し,ブレーキがかけられた格好です。
こうした空気清浄機はもともと,その機能や性能の違いを消費者に理解してもらうことが難しい製品です。例えばウイルス抑制効果があったとしても,消費者にはそれを確認する方法がありません。ただ,メーカーには自社製品について消費者への「説明責任」が求められています。今回の特集「イオン健康家電の正体」では空気清浄機を取り上げ,メーカーが果たすべき役割や製品開発におけるカギ,そしてイオンは本当に有効なのか,人体に対して安全なのかといった点について解説しました。
このほか最新号では,先日開催された展示会「CEATEC JAPAN」で注目を集めた展示などを紹介した解説「新機軸のテレビに沸く,太陽電池の活用提案も続々」,テレビなどの組み込み機器分野に満を持して乗り込んでくるIntel社の動向を追った解説「プロセサからSoCへ,舵を切るIntel社」なども掲載しております。ぜひ,ご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉保雄