電子機器市況の指標となるDGレシオが,2009年8月に下落に転じた。この傾向は,年末商戦を含む電子機器市況の行方に警鐘を鳴らすものだ。2009年8月のDGレシオ,受注,販売はそれぞれ1.15,1.08,1.04となった。DGレシオは2009年5~7月にほぼ一定を保っていたが,今回は前月比で0.03ポイント下落した。受注は2009年2月以降,上昇基調だったが,今回は前月比0.01ポイント下落した。DGレシオは3~6カ月先の電子機器市況を反映し,受注は市況回復(悪化)の強度を示す。これらの指標が同時に下落したことから,今後の市況に不安が出てきた。