エレクトロニクス産業では近年,単一の製品を開発・製造して売る「単品ビジネス」が通用しない傾向が強まってきた。価格下落があまりに激しいからだ。とりわけデジタル家電の価格下落が深刻だ。製品価格が半分になる時間を見ると,アナログ家電のカラーテレビが13年だったのに対してPDPテレビは4年,ビデオ・レコーダーが6年に対してDVDプレーヤーは4年,DVDレコーダーに至ってはわずか2年である。