変換効率40%超の太陽電池の開発でカギを握るのは,バンドギャップの制御技術である。その実現手法は,タンデム方式や中間バンド方式の量子ドット型,Si基板を使った化合物多接合型だ。このほか,Si系の材料で量子効果を使わずにバンドギャップを変えようとする検討も始まった。発電層だけではなく,幅広い光を通す透明導電膜といった光の制御技術などの周辺技術の開発も欠かせない。グラフェンやフォトニック結晶,Siナノワイヤーなどを太陽電池に応用して実現する。