ソーシャル家電
[ELECTRONICS, GO FOR 2010] 第1回 自動車
衰えないクルマの電動化と電子化,先進国でも新興国でも高まるニーズ- “30年の夢”光配向液晶を実用化,シャープが堺新工場に全面導入へ
消費電力20%以上削減,コントラスト比は1.6倍に - 対応製品の登場が迫るUSB 3.0,Intel社は早くも“その次”に布石
IDF2009で光伝送技術に基づく「Light Peak」を披露 - Hon Hai社が中国で小売業,川下まで受託可能に
一層問われるメーカー/技術者の役割 - コイル間の効率は98%以上,長野日本無線が無線給電装置を公開
1対N型での高い伝送効率実現も視野に - 積層チップ間接続の新技術が登場,Si基板で伝送し低コスト化
民生機器向けで実用化狙う
Liイオン電池古今東西 第1回
脱3重苦を目指した登場前夜,高性能の新型電池を求めて
組み込み寺子屋2 第5回ソフトウエアとシステムのテスト出題と解説まずはソフトの機能を確認し実機でシステムの動作をテスト
- 家電:“街を歩けば情報に当たる”,ドラクエ効果で火が付く無線機能の新応用
- 半導体:国内大手各社が黒字化に手応え,民生機器向けの需要が回復傾向に
- エネルギー:電力の負荷平準用途に,NAS電池が世界で浸透中
LEDバックライト
急速な価格の下落,目立ったヒット商品の不在――。ここ数年,デジタル家電市場を取り巻く環境は厳しくなっています。「もうハードウエアを提供しているだけでは,大きな収益を上げることはできない」。こう考えている家電メーカーは窮地から脱するため,ネットへの対応ということに新たな付加価値を求めてきました。そしてようやく見えてきたのが,「人と人のつながり」を支援するようなサービスです。言い換えれば「家電のソーシャル化」です。
すでに,こんなサービスが登場しています。携帯電話機で撮影した画像をメールに添付して送ると,リビングルームのテレビで簡単に見ることができるというものです。これによって例えば,遠く離れた実家の両親に孫の写真を簡単,かつすぐに送れます。遠方にいる家族にすぐに写真を見せたいというニーズが強いとみたメーカーが始めたサービスです。
「人と人のつながり」に着目した取り組みは,他の一部のメーカーも始めています。なぜデジタル家電などのメーカーは機器のソーシャル化に注目しているのか,成功するためのカギは何か。こういった視点から最新号10月5日号の特集「ソーシャル家電」をまとめました。
このほか最新号では,ゲームや映画作製,自動車をはじめとした工業デザインの分野で注目を集めるレイトレーシング技術についてまとめた解説「リアルタイム化でよみがえるレイトレーシング技術」,2009年8月末に米IBM社が開催した次世代電池の講演会に関する解説「ポストLiイオンを狙え,電池に殺到する米国メーカー」なども掲載しております。ぜひ,ご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄