特集

業界構造の変化に打ち勝つ
EVはチャンスか
リスクか

電気自動車(EV)に対する期待が、日増しに高まっている。2020年には世界市場の1割がEVになるという予測も出てきた。ただし、高い電池コスト、短い航続距離、新規参入が容易、という三つのリスクは残ったままだ。日産自動車は、業界に先駆けて数万台規模の量産を始める。はたして同社はこれらのリスクを、チャンスに変えることができるのか、その勝算を探った。

  • Part.1 低コスト化が普及のカギ
  • Part.2 各社の最新EV
  • Part.3 電池の寿命を伸ばす新材料
  • 解説

    アイドリングストップ機構の本命を探る

    瞬時にエンジンを止めて、静かに、素早く、再始動する新世代のアイドリングストップ機構が登場し始めた。スタータを改良した方式、スタータ兼オルタネータを使う方式などだ。燃費向上を突き詰めていくにしたがって、“止める”から“回生する”システムに向かう。次世代のアイドリングストップ機構に向けて本命はどの方式なのか。

    シミュレーション活用で車載ソフト開発を効率化

    車載ソフト開発で、シミュレーション技術の活用が広がっている。電動車両の増加に伴って、エンジンだけでなく駆動用モータにもHILS(Hardware in the Loop Simulation)の適用が進んでいるほか、エンジン用のHILSでも燃焼圧まで考慮に入れて、よりきめ細かい制御を可能にする試みが進んでいる。ソフト開発でシミュレーション段階から実機の段階まで、同じ環境で適合作業を可能にするツールも登場している。


    技術レポート

    新車レポート

    展示会レポート

    AT International 2009 展示会

    今年の主役は電力供給 大学からも多彩な提案

    AT International 2009 フォーラム

    電気自動車が社会を変える 電池、インフラなど課題も山積


    エンジニアの仕事

    CVT20年の歴史を集大成

    富士重工業 スバル技術本部トランスミッション設計部
    トランスミッション設計第一課課長 江里 口磨

    明日を読む

    原油価格に一喜一憂するな ガソリン車はなくならない

    石油天然ガス・金属鉱物資源機構 首席エコノミスト 石井 彰

    グローバル新潮流を追う

    第3回 台湾の電動2輪車
    工業技術研究院が開発を主導
    コンソーシアムで普及を推進

    部品メーカー 再成長へのシナリオ

    第3回 “間接材コスト”の見直し
    削減効果は対象額の10%以上
    案件ごとに単価を分析

    ITでクルマはこう変わる

    第3回 WND(Wireless Navigation Device)
    通信機能を内蔵するPNDで
    リアルタイムの地図情報を提供

    欧州ジャーナリストの視点

    3点式シートベルト誕生50周年で思うこと
    横滑り防止装置も普及へ

    コンサルタントの視点

    クルマの売れ行きは政策次第?
    「作られた市場」への対応という時代の大転換

    自動車部品進化論

    第15回 電動パワーステアリング
    快適性と安全性の2軸で進化
    ステア・バイ・ワイヤに備える

    連載講座

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    Market Watch

    • 大容量キャパシタ市場はアイドリングストップに期待
    • 【日本市場】トヨタ「プリウス」が月間2万台超えでトップを独走
    • 【中国市場】6月の販売台数が17カ月ぶりに80万台を上回る
    • 【米国市場】1年ぶりに月間販売台数が100万台を上回る
    • 【欧州市場】廃車報奨金制度の効果で前年同月比がプラスに

    NewsIndex

  • 1.日産、量産EV「リーフ」のデザインを発表
  • 2.レクサス、初のハイブリッド専用車「HS250h」発売
  • 3.【ATI2009】トヨタが「プリウス」について講演
  •    ――ほか
  • 新製品

    • 厚さ0.75mmの3軸MEMS加速度センサ ――ほか