室温で液体状態の有機半導体を使って,電子デバイスを作る試みを北京商工大学のDenghui Xu氏と九州大学 教授の安達千波矢氏のグループが進めている。同グループは,9-(2-エチルヘキシル)カルバゾール(EHCz)に5,6,11,12-テトラフェニルナフタセン(ルブレン)を添加した液体半導体を発光層とした,有機EL素子を試作し,肉眼で発光を確認した。これまで高分子溶液の発光素子の開発例はあったが,純粋な液体を使った例はなかった。