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日経エレクトロニクス2009年8月24日号

アイピーフレックスが自己破産,60億円を投じた知財の行方は

動的再構成技術そのものよりもマーケティング戦略が要因か

  • 進藤 智則=日経エレクトロニクス
  • 2009/08/20 16:00
  • 1/1ページ

 ダイナミック・リコンフィギュラブル技術を手掛けるベンチャー企業のアイピーフレックスが2009年7月24日,経営破綻した。同日,東京地方裁判所に破産を申請し,破産手続きを進めることが決定した。負債は約4億円で,内訳は転換社債,法人税,ファウンドリーへの開発費,従業員の給与など。破綻の短期的な要因は,昨今の不況下で自社LSIの出荷量が伸び悩み,売り上げが安定しなかったこと。さらに「45nm技術による次世代版の開発に向けて数十億円規模の出資を募っていた」(同社 創業者 CTO 取締役の佐藤友美氏)が,最終的にこれを獲得できず,経営陣が自ら白旗を揚げた。

 同社は2000年3月に創業しており,ダイナミック・リコンフィギュラブル技術の先駆者的な存在だった。当初はLSIの販売先の開拓に手こずったものの,2007年ごろからは富士ゼロックス,リコー,東芝テックといった国内の複合機メーカー数社に採用されるなど,一定の支持を得つつあった。とはいえ,現状では出荷台数のあまり多くない上位機種での採用が多く,LSIの出荷数は同社の屋台骨を支えるほど劇的には伸びなかった。2007年6月期には約6億円を売り上げていたが,総額約60億円もの開発費を回収するには至らず,最終的に債務超過に陥った。

『日経エレクトロニクス』2009年8月24日号より一部掲載

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