- 日産の戦略EVは主要部品を内製,北米を意識し,年5万台見込む
通信を活用した普及促進の技術なども公開 - CMOSセンサに新星,有機材料で高感度と安さを実現へ
富士フイルムが裏面照射品への対抗技術を発表 - LED照明やモータの放熱対策に朗報,住友大阪セメントらが新型のエポキシ樹脂
書き込み中の電源遮断にも対策 - 明電舎がLiイオン・キャパシタを採用,EDLC以上の市場を期待
EDLCとUPSのすき間を埋める瞬低装置を開発
アナログ強化塾 第8回
連続時間方式のΔΣ型A-D変換器,今,注目される理由(後編)
プロマネ力+コミュニケーション力養成講座 第3回コミュニケーションが必要な,場面やコストを明確にする
- クルマ:安価なミリ波レーダの開発に,挙国一致体制で挑むドイツ
- 部品/部材:低価格が普及の起爆剤となるか,電球型LED照明が一気に半額に
- 組み込みソフト:仮想化ソフトウエアの提供相次ぐ,マルチコア化の進展が契機に
GaN(窒化ガリウム)
2009年5月末から6月初旬にかけて,エレクトロニクス技術者が注目するイベントが三つありました。米Google社の開発者向け会議「Google I/O」と,米Apple社が開催した「Apple Worldwide Developers Conference(WWDC)」,そしてこの二つのイベントにちょうど挟まれる格好となった米Palm社の新スマートフォン「Palm Pre」の発売です。
実は,これらの三つのイベントには共通のキーワードがあります。それがHTML 5です。HTML 5の特徴は,アプリケーション・ソフトウエアを作りやすくする様々な機能を備えている点。マイクロプロセサやOS,Webブラウザーの違いを気にせず,アプリケーションを作れるようになります。これまでのアプリケーションの場合,その仕組みは基本的にネットワーク接続が前提で,ネットワークから切り離した状態では十分な処理を実現できませんでした。
HTML 5は,パソコンやスマートフォンといったインターネットの利用を前提とした機器にとどまらず,家電機器にも影響を及ぼしそうです。そもそもオープンな標準の規約なので,家電メーカーが取り入れやすい技術です。パソコンやスマートフォン向けに作られたアプリケーションが,家電機器でも動作するようになる――こんなことが実現できそうです。日経エレクトロニクスの最新号8月10日号の特集「HTML 5 ―スマートフォン,ケータイ,家電をつなぐ―」では,HTML 5が切り拓く世界などについてまとめてみました。
このほか最新号では,液晶パネルやタッチ・パネル,太陽電池などで利用されている透明電極材料ITOを置き換える新しい透明材料についてまとめた解説「透明電極に新材料を導入,曲がる,安いでITOを代替」,そして7月中旬に開催されたカー・エレクトロニクス関連イベント「AT International 2009」の詳報「不況下でも加速するクルマの電動化」なども掲載しております。ぜひ,ご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄