マツダは「アクセラ」を2009年6月11日に全面改良して発売した。アクセラの初代モデルは世界100カ国以上で、累計200万台を売り、同社の世界生産台数の約1/3を占めるヒット車種に成長した。新型車は基本的なメカニズムを踏襲しながらも環境性能を大幅に高めた。

 新型アクセラの開発責任者であるマツダプログラム開発推進本部主査の前田剛亨氏によれば、従来のアクセラの成功要因は、デザインの評判が良かったことに加え、コンパクトな車体に2.0Lや2.3Lといった大出力エンジンを搭載したことが、特に米国市場で受けたことだという。新型車でもこの流れを受け継ぎ、コンパクト・ハイパフォーマンス、という路線は継承している。
 ボディタイプは従来と同様に、セダンの「アクセラセダン」と5ドアハッチバックの「アクセラスポーツ」(図)がある。2.3L・ガソリン直噴ターボエンジン搭載の高性能モデル「マツダスピードアクセラ」を用意するのも従来通り。
 エンジンは、1.5L、2.0L、2.0Lのi-stop 付き直噴、2.3Lターボの4種類を用意した。すべて可変バルブタイミング機構付き。2.0Lのi-stop付き直噴エンジンは5速自動変速機と組み合わせ、アクセラセダンとアクセラスポーツの前輪駆動車に搭載する。前輪駆動車には1.5L+CVT(無段変速機)も設定し、4輪駆動車は2.0Lエンジン+4速自動変速機のみ。マツダスピードアクセラは、2.3Lターボエンジンに6速手動変速機を組み合わせる。

以下,『日経Automotive Technology』2009年9月号に掲載
図 新型アクセラスポーツ
ほかにセダンの「アクセラセダン」がある。