特集

変わる研究開発の重点テーマ
部品メーカーも
HEV/EVシフト

自動車販売が低迷する中でも研究開発で手を抜くことは許されない。クルマは電動化に向かって大きく変わりつつある。さらに新興国を含めて小型車への流れが加速している。ハイブリッド車や電気自動車という次世代のクルマに向けて、部品メーカーの研究開発は大きく舵を切り始めた。

  • Part.1 回復後に売れるクルマの姿
  • Part.2 日系メーカーの研究開発
  • Part.3 海外メーカーの研究開発
  • 解説

    プリウスの勝因 38.0km/Lのヒミツ

    「半年待たせる」という、これまでのトヨタにはあり得ない事態。トヨタ自動車の3代目「プリウス」が前例のない勢いで売れている。好評の理由は燃費と価格。基本モデル「L」グレードの燃費は38.0km/L(10・15モード)、32.6km/L(JC08モード)、価格は205万円。燃費は量産ガソリンエンジン車として最高だ。「エコとしての記号」「政府の後押し」など、さまざまな解釈はあるのだが、“トヨタ式”に「なぜ」を7回繰り返せば、その出発点が燃費と価格であることに異論はないだろう。

    次世代ケータイがカーナビを変える

    日本のカー・ナビゲーション・システム(カーナビ)が大きく変わろうとしている。通信技術の進化で、カーナビの機能のかなりの部分を携帯電話機で代替できるようになるからだ。簡易型カーナビのPNDも通信技術で高性能化を図る。「高価だが高性能」という日本独特の進化を遂げてきたカーナビも通信技術を取り込むだけでなく、「車両連携」の強化に活路を見いだそうとしている。


    技術レポート

    新車レポート

    展示会レポート

    人とくるまのテクノロジー展2009

    新型HEV向け部品に注目 樹脂の活用で軽量化も


    エンジニアの仕事

    3世代のプリウス支えたハイブリッドの職人

    トヨタ自動車 第2技術開発本部 HVシステム開発統括室
    HVシステム開発室長 高岡 俊文

    明日を読む

    イスラエルから始まる 電池交換式のEV

    ベタープレイス・ジャパン社長 藤井 清孝

    グローバル新潮流を追う

    第2回 ノルウェーの電気自動車
    CO2削減を輸送部門で目指す
    Think社に加えてTata社もEVを生産

    部品メーカー 再成長へのシナリオ

    第2回 原価の低減
    3段階で原材料費を低減
    部品の標準化を目指す

    ITでクルマはこう変わる

    第2回 モバイルWiMAX
    ブロードバンドで高まる
    安全性と環境性能への期待

    欧州ジャーナリストの視点

    欧州の電気自動車事情
    環境意識の高い小国が普及の尖兵に

    コンサルタントの視点

    自動車メーカーは金融会社?
    ビッグ3救済策の意味することを考える

    自動車部品進化論

    第14回 タイヤ
    低転がり抵抗で燃費に貢献
    接地部の変形を抑える構造

    連載講座

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    Market Watch

    • ブランド別でレクサスがトップ
    • 【日本市場】ハイブリッド車が2カ月連続トップ
    • 【中国市場】政府の新車購入支援策で1.6L以下のモデルが好調
    • 【米国市場】市場全体は1月の4割減から5月、6月は3割減まで回復
    • 【欧州市場】廃車報奨金制度でいくつかの市場が回復傾向に

    NewsIndex

  • 1.新型「プリウス」、“一人四役”のリングギアで軽量化
  • 2.トヨタ、新型「プリウス」を発売、走りの性能を向上
  • 3.富士重工、5代目となる新型「レガシィ」を発売
  •    ――ほか
  • 新製品

    • HD映像の伝送に対応したコントローラLSI、多重化でワイヤハーネスを削減 ――ほか