出題と解説/ET教育フォーラム (越川 恒俊,坂井 直美)
組み込みソフトウエアの詳細設計レビューにおいて,確認すべき項目に含まれるものはどれか
- ハードウエア設計の変更によるソフトウエアとハードウエアの機能分担設計
- プログラムのコーディング・ミスとコメント・ミス
- ソフトウエア・テストに用いるハードウエア試作機の確保日と台数
- モジュールのテスト設計におけるテスト項目の設定基準
品質の高い組み込みソフトウエアを開発するためには,テストを徹底的に行うことはもちろん,適切なタイミングかつ適切な手法でレビューを行うことが大切です。レビューとは,ソフトウエアやプロジェクトの状態を評価する作業のことです。事前に計画した内容に対し,実際の作業結果はどうなっているかを比較して分析し,課題を提示して改善方法を検討します。
レビューの種類
ひと口にレビューといっても,その種類はさまざまです。例えば,プロジェクト管理の観点から行うものとして,マネジメント・レビューやマイルストーン・レビューなどがあります。
ソフトウエア開発の各工程における作業の成果物に対し,その品質を評価するレビューもあります。設計レビューは,基本設計や詳細設計の最後に担当者や関係者が参加して,設計仕様書などのドキュメントを基に,要件定義の充足度や問題点の有無,保守性や拡張性などについて評価しますコード・レビューでは,プログラムのソース・コードを1ステップずつ読みながら,バグはないか,論理上の不具合はないか,効率的なコードかなどを評価します。このように作業の成果物を評価し,問題点や改良方法などを提示するものをピア・レビューといいます。