目次

• 2009年下期の半導体市場，上昇基調との見通しが登場

  　米Semico Research Corp.のVice PresidentのMorry Marshall氏が半導体市場の予測を発表した。2009年下期には，回復基調に転じるという。米国の政策により経済全体が良い方向に向かっている，あるいは，少なくともそのように見えるため，回復する兆しが見えてきたと…

  2009.06.23

• 米国が主導するマイクロ波分野，イベントの規模も他地域を圧倒

  　米IEEE（Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.）が主催する「2009 The International Microwave Symposium」が6月，米マサチューセッツ州Bostonで開催された。近年，米国の電機業界は…

  2009.06.23

• 大型液晶パネルは継続して回復，4月の出荷数量は全社で続伸，AUOはCMOを引き離す

  　　2009年4月の台湾液晶パネル・メーカーの大型TFT液晶パネル出荷数量は，対前月比＋8.6％の1459万枚と続伸した。主要4社は全社で対前月比出荷増だった。対前年同月比では－16.8％と2ケタ減が依然続くものの，1月の－51％からは相当回復したことになる。対前年同月比では2008年11月以降30…

  2009.06.23

• 半導体と電子部品が3月に急回復，年末商戦に向け9月に再び増加，金融発のデバイス不況から脱出へ

  　半導体と電子部品の受注が急速に回復してきた。今後の受注状況は横ばいか微増で推移し，2009年の年末商戦向け受注が始まる2009年9月ごろからもう一段の回復が見られるだろう。金融危機による不況から脱出するシナリオが見えてきた。　半導体と電子部品の受注の回復状況は，われわれの独自指標である「DGレシオ…

  2009.06.23

• 3月の電子部品出荷金額，対前年比で59.0％，15カ月連続でマイナス成長

  　電子情報技術産業協会（JEITA）の電子部品部会が発表した「電子部品グローバル出荷統計」注1）によると，2009年3月の世界出荷金額は2253億円だった。対前年比59.0％であり，低い状況が続く。これで2008年1月以降，15カ月連続で対前年比でマイナス成長となった。ただし，2009年1月の対前年…

  2009.06.23

• 4月の半導体売上高，日本市場もプラスに転じる，2009年通年は22％減の予測

  　米SIA（Semiconductor Industry Association）の発表によると，2009年4月における半導体の世界売上高は156億4000万米ドル（3カ月の移動平均値，以下同）と，前月に比べて6.4％増加した。3月に続いて2カ月連続で，前の月に比べて売り上げが伸びた。また，3カ月ぶ…

  2009.06.23

• 「家電下郷」はFPD業界を救うか，内需拡大効果を検証する

  　中国政府の補助により中国農村部への家電普及を促す「家電下郷」政策が，2009年初頭に本格的に施行された。この政策は，中国におけるFPDテレビ需要を喚起し，苦境にあえぐFPDテレビ/パネル・メーカーに復活の手がかりを与えるのか。中国ディスプレイ・メーカーの事業責任者から調査会社のアナリストまで，それ…

  2009.06.23

• グローバル市場で勝つビジネス・モデル（1）シャープの新モデルを検証

  　LSIやFPD，太陽電池などの電子デバイスで，日本メーカーの市場シェア低下が続いている。そこで日本メーカーは，事業の統廃合やビジネス・モデルの刷新にまで踏み込んで，新しい勝ちパターンを模索し始めた。世界のエレクトロニクス・メーカーのビジネス・モデルに精通する東京大学 知的資産経営総括寄付講座 特任…

  2009.06.23

• 変わる実装技術トレンド，高密度から高速・低コストへ

  　実装技術トレンドに変化が見えてきた。従来は高密度化するためにメイン基板の微細ピッチ化と多層化を進めてきた。しかし，今後は高速化を求めて高まる周波数とコストの壁に阻まれて高密度化することが困難になる。この問題を回避するための二つの方策が進んでいる。その一つとして，メイン基板には低コストの基板を使いな…

  2009.06.23

• 発電コストに見る太陽電池の地域攻略，日本市場の住宅向けが狙い目

  　世界中の国や地域の政府が太陽電池システムの導入を後押しするようになった。いずれの地域で実際に需要が高まるのか。この見定めが太陽電池関連の企業が事業戦略を考える上で重要になる。太陽電池システムを導入する側にいる企業や消費者は，「発電コスト」が電力料金より低ければ，導入に踏み切る。ただし，太陽電池シス…

  2009.06.23

• 金融危機を，産業構造を変える契機に

  　サブプライム問題に端を発した「世界大不況」は言うまでもなく日本のエレクトロニクス産業にも深刻な打撃を加えている。重要なのはこの危機をどうチャンスに変えるかだ。もともと，日本のエレクトロニクス産業は1990年代から競争力を大きく下げてきた。大不況が起こる前から構造的な問題を抱えていたのである。今回の…

  2009.06.23

• 学位取得と国際会議ドタキャンの因果関係

  FPD業界に身を置く筆者は，あるとき学界の重鎮である元大学教授と「最近論文発表のドタキャンが多いですね！」，「これが学位取得の手段になっているからね」，「えー？！」といった話題で盛り上がった。例えば「IDW（International Display Workshiops）」や「SID（Societ…

  2009.06.23

• 外観，熱，振動，衝撃などが課題に，専用の製造装置を開発して解決

  　トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が，太陽電池をオプション装備として採用した。発電した電力を車内の換気に利用する。太陽電池モジュールの製造を担当した京セラに，自動車への搭載に当たって苦労した点を本誌が聞いた。京セラによると，耐熱や耐振動，耐衝撃といった課題のほか，外観を損なわない配慮や曲面へ…

  2009.06.23

• 先端と非先端の“両取り”狙う

  　100年に1度という不況のあおりを受け，2008年度に軒並み業績を大きく悪化させた半導体製造装置メーカー。ここへ来て，半導体市場は回復基調にあるものの，少数のデバイス・メーカーによる市場の寡占化という別の危機が装置各社を待ち受ける。この危機を業界大手はどのように乗り越えるのか。東京エレクトロン社長…

  2009.06.22

• 生きたバクテリアで，小型燃料電池を実現

  生きたバクテリアを使って小型燃料電池を機能させる。このような試みを米University of California, Berkeleyが進めている。触媒の代わりにバクテリアを使うことによって，MEMS技術で製造する小型燃料電池の出力電力を向上できるとしている。

  2009.06.22

• 携帯電話機やPCに，“脱Moore”の予感

  　携帯電話機では，最大手のフィンランドNokia Corp.が，2015年ごろの実用化を見据えたコンセプトを明らかにしている。傘下の研究所Nokia Research Centerが英University of Cambridgeと共同で，ナノテクが携帯電話機に新しい可能性をもたらすことを示した。こ…

  2009.06.22

• 自由曲面や可動部に電子機能を付加，引っ張ると伸びる有機ELを開発

  　現実にある道具や構造物は，表面が平らなものの方が少ない。くねくねと曲がった曲面だったり，場合によっては可動したりする。このような場所にアンビエント・デバイスを組み込むためには，デバイスが伸縮自在であった方がよい。東京大学 教授の染谷隆夫氏の研究グループは，伸び縮みする有機ELディスプレイを開発した…

  2009.06.22

• 搬送を省略して低コストで製造，連続的に液晶パネルを組み立て

  　アンビエント・デバイスを低コストに製造する方法として，ロール状に巻いた長さ数百m～数kmのフィルムを使って連続的に生産するロール・ツー・ロール方式の採用がある。多くの製造装置を連結することで搬送を省略し，製造コストを下げられる。アンビエント・デバイスに応用できるロール・ツー・ロールによる液晶パネル…

  2009.06.22

• 置くだけで接続，離せば切断，近距離限定の無線通信，電力伝送技術

  　アンビエント・デバイスには，至近距離に多数のデバイスを散りばめる用途もある。この場合，多数の機器やセンサーに対して，データや電力を容易な方法で伝送できることが重要になる。いちいちケーブルで配線するようでは面倒である。少ない配線数で，できれば無配線で接続したい。こうした応用に適用できる無線による通信…

  2009.06.22

• 大面積デバイスの連続製造，非真空と機織りで低コスト化

  「非真空での連続製造」と「メーター級のフレキシブル・デバイスの製造」。この二つをキーワードに，2015～2020年に広く使われる革新的製造インフラを確立する試みが，国内で始まっている。経済産業省主導の国家プロジェクト「BEANS（Bio Electoro-mechanical Autonomous …

  2009.06.22