大手3社がE3で紹介したUI向けの新しい機器

 米国ロサンゼルスで2009年6月に開かれたゲーム関連の展示会「2009 Electronic Entertainment Expo(E3)」で,ゲーム機大手3社はそろって,ゲーム機のユーザー・インタフェース(UI)機能を拡張する発表を行った。

 ユーザーの「動作」をUIに利用する新たな手法を発表したのが,米Microsoft Corp.とソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)である。どちらも撮像素子を利用して3次元的な位置を捕捉する点で共通するが,実現手段は異なる。一方,動作認識によるUIを市場で成功させている任天堂は今回,脈拍などの測定機能をWiiのコントローラ(Wiiリモコン)に追加する「Wii Vitality Sensor」の開発を公表した。

 任天堂は前回のE3で,動作認識の精度向上を狙い Wiiリモコンに角速度(ジャイロ)センサを追加する拡張機器「Wii MotionPlus」を発表している。Wii MotionPlusは今回のE3直後に発売される予定で,発表会場ではこれを利用するゲーム・タイトルを強くアピールしていた。

『日経エレクトロニクス』2009年6月15日号より一部掲載

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