2009年4月に開催されたニューヨークモーターショー。ビッグ3の経営再建策が議論されている中で開催されたが、注目されたのはその当事者である米GM社が米Segway社と開発している超小型の電動2輪車だった。

 SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)やライトトラックで利益を上げてきた米GM社。しかし、そのGM社から登場したのは、プラグインハイブリッド車の「Volt」でもなく、2モードハイブリッドを搭載した車でもなく、なんとSegway社と開発している電動2輪車だった(図)。
 この“2人乗りセグウェイ”は、1人用立ち乗り電動2輪車「Segway PT」をベースに車幅を拡大し、2人分のシートを搭載したもの。両社による共同開発プロジェクト「Project P.U.M.A(Personal Urban Mobility and Accessibility)」から生まれた。将来的には、GM社のテレマティクスサービス「OnStar」や車車間通信システムを搭載することで、他車との衝突を回避したり、他車と隊列になって自動走行することも考えている。

以下,『日経Automotive Technology』2009年7月号に掲載
図 米GM社と米Segway社が試作した電動2輪車