マツダは、2009年6月に国内発売を予定する新型「アクセラ」(図)の自動変速機(AT)モデルに組み合わせるアイドリングストップ技術「i-stop」の詳細を公開した(p.143に関連記事)。燃費改善効果は10・15モードで約10%、実用燃費では最大10%とする。

図 マツダの新型「アクセラ」4ドアセダン
2009年6月の発売を予定。5ドアハッチバックも設定する。

 i-stopは快適性を犠牲にしないことをコンセプトとしており、夏場などでエンジンを休止中に車内温度が上昇すると、エンジンを再始動してエアコンを作動させる。このため、夏場の3カ月間は厳しいが、それ以外の月では平均車速にもよるが、5 ~ 6 %程度の燃費改善を見込んでいる。
 アイドリングストップ機能は、欧州車の手動変速機(MT)モデルやAMT(自動MT)モデルに多く採用されている。今回同社は欧州仕様車ではMTモデルに適用、国内仕様車ではATモデルに適用する。いずれも組み合わせるのは排気量2.0Lの「MZR」エンジン。
 i-stopの特徴は、スタータモータによる始動と、直噴システムによる燃焼エネルギを利用した始動を組み合わせて0.35秒という短時間での始動を可能にしたこと。

以下,『日経Automotive Technology』2009年7月号に掲載