メーカー6社の研究開発リーダーが語る
2020年への
CO2削減戦略
世界の自動車産業にとって、これからの10年は、まさに生き残りをかけた10年になる。完成車メーカー各社は経済危機に耐えつつ、環境問題への対応を進めなければならない。経済は待てば回復しても、環境問題への対応は、一つ間違えば企業の存続を大きく左右する。環境サバイバルレースの幕が切って落とされた。
「 Liイオン2次電池の次」を探せ
Liイオン2次電池は自動車用の電池として本命である。しかし、エネルギ密度はガソリンとは比べものにならないほど小さい。破壊すれば、燃える可能性も否定できない。こうした問題を解決するため「Liイオン2次電池の次」を模索する動きは既に始まっている。電解液の代わりに塩や固体の電解質を使って有機溶媒をなくす、Liイオンの代わりに金属Liを使うなど、まったく動作原理の違う新しい電池だ。
内装にもエンジンルームにもバイオ樹脂
植物を原料とする“バイオ樹脂”の使用範囲が広がっている。石油を原料とする従来の樹脂に混ぜるものから、植物から作った樹脂で完全に置き換えるものまである。内装だけでなく、耐熱性や耐久性の確保が厳しいエンジンルームにまで使われだした。
- トヨタ自動車が実用化した世界初の安全技術
- マツダ新型「アクセラ」の「i-stop」
- 2009年ニューヨークモーターショー
- 日産自動車の燃費向上技術
- Tata Motors社の「Nano」
- 射出成形用の新アンダーカット成形機構
- トヨタの3代目「プリウス」
- 日立グループのLiイオン2次電池事業
- 2008年度のJNCAP
- アステアの省エネホットプレス
- 交通ヒヤリハット情報データベース
- 産総研のバイオディーゼル燃料製造法
- テクノフロンティア2009
- Fiat社のAlfa Romeo「ミト」
- Porsche社「パナメーラ」
ボディの25%は軽量素材
縦置きの7速DCTを搭載 - Volkswagen社「ゴルフ」
全車に7速DCTを搭載
ボディを軽量化して9%燃費向上 - BMW社「7シリーズ」
最高級車といえども燃費は重視
排気量減らし、過給で補う - トヨタ自動車「ウィッシュ」
バルブマチックを全車種に搭載
エアバッグを2段に折り畳む - トヨタ自動車「クラウンマジェスタ」
後席スペース拡大で快適性向上
レクサスにはない安全装備も採用
上海モーターショー2009
電気自動車の展示が多数 2009年中に市場投入へ
エンジニアの仕事
ユーザー視点にこだわる“エンジン屋”
マツダ プログラム開発推進本部 主査 猿渡 健一郎氏
明日を読む
米国市場は回復基調 買い替え補助にも期待
日本自動車工業会会長 ホンダ会長 青木 哲氏
グローバル新潮流を追う
第1回 米国の電気自動車
コスト重視で民生用「18650」型
Liイオン2次電池を搭載
部品メーカー 再成長へのシナリオ
第1回 設備投資を見直す
選択と集中で適正規模に
内製か外注かを定量的に判断
ITでクルマはこう変わる
第1回 カーナビの地図更新
道路をつながりで管理し
必要なデータだけを短時間で書き換え
欧州ジャーナリストの視点
排ガス規制の強化、燃料高騰、
ガソリンエンジンの燃費向上で
欧州のディーゼル比率は低下へ
アナリストの視点
自動車産業の“社会主義化”
保護主義を招くリスクにも留意を
自動車部品進化論
第13回 ターボチャージャ
ダウンサイジングで装着増える
小型化しながら効率は高める
- 「Nanoは将来Tata Motors社の収益を生む」
- 「Daimler社向けにLiイオン2次電池パックを開発・生産する」
- 「人材のグローバル化を進める」
- 車載電装品の市場規模は2013年に2007年比110%に
- 【日本市場】ホンダのハイブリッド専用車「インサイト」は21位に後退
- 【中国市場】政府が1.6L以下のモデルの購入税を半分にする支援策
- 【米国市場】市場全体は34%減まで回復するが、4月は全社がマイナス
- 【欧州市場】廃車報奨金制度を実施している一部市場が活性化
- 省燃費運転を支援する情報ユニット、アクセルの踏み過ぎや瞬間燃費を表示 ――ほか