400Vもの高電圧の直流給電システムの普及に向け,一歩前進する技術が登場した。
NTTファシリティーズと富士通コンポーネントは,400V程度の直流給電システムに対応するコンセント・バーと電源プラグを開発した。実際に 20個のコンセントの口を設けたコンセント・バーと対応プラグを作製し,実証試験用のデータ・センターでの利用を開始している。
直流給電システムは,電力を交流から直流,あるいは直流から交流へと変換する回数が減ることから,データ・センターや工場,オフィスなどで省エネルギー対策の有効な手段として大きな注目を浴びている。NTTファシリティーズをはじめとするNTTグループは,400V級の直流給電システムを積極的に導入していくことを2008年6月に表明している。