2007年3月13日の午前8時50分ごろ。全日本空輸の74人乗り小型旅客機が着陸準備に入ったところ,前脚が下りないという不具合が発生。やむなく空港の滑走路に胴体着陸した。前脚が下りなかったのは,幾つかの部品が付けられていなかったのが原因だ。調査に当たった航空・鉄道事故調査委員会は,製造工程のずさんな管理体制に問題があったと指摘した。
出発前の目視による点検では異常はなく,離陸も飛行も順調だった。ところが,目的地の高知空港を目前にして異常事態が判明する。着陸に備えて車輪が付いた脚を下ろそうとしたところ,機体の中ほどにある二つ(左右)の主脚は下りたのだが,機体前方にある前脚が下りないのだ。
〔以下,日経ものづくり2009年4月号に掲載〕