主要完成車メーカーの先進安全自動車

 国土交通省と完成車メーカー各社は、「ASV(先進安全自動車)」プロジェクトで開発を進めている、車車間通信システムの公道実験を実施した。第4世代のASV-4では、カメラやレーダで安全性を高めるこれまでの自律型システムの開発に加えて、車車間通信で出会い頭や交差点での衝突、直線道路での追突事故などを予防するシステムの検証を進めている(図)。

 車車間通信で利用する周波数帯は、高周波の5.8GHz帯もしくは700MHz帯を想定している。ETC(自動料金収受システム)と同じ5.8GHzの周波数帯にすれば車車間通信システムの車載器とETCで通信部を共通化できるメリットがある。

車車間通信システムの実験車(マツダ)
車車間通信システムの実験車(マツダ)
右折時に対向車線からの直進車を検知すると、ドライバーに注意を促す。