「展示品の90%以上がLED照明といえる。これまでの照明関連の展示会と様変わりしており,非常に驚いた」(米University of California,Santa Barbara校 Professorの中村修二氏)─。さながら“LEDフェア”の様相を呈していた「ライティング・フェア 2009」(2009年3月3~6日)。多くの業界関係者にとって,LED照明が当たり前となる時代の到来を感じる場となった。

 大手の照明器具メーカーは,あらゆる場面でLED照明の適用を狙う。例えば,パナソニック電工は「主照明としてLEDが使えるようになってきた」として 2009年4月以降に新製品340品番を投入し,業界最多の750品番を展開する。2012年にLED照明の売上高300億円を目指し,2008年の3倍以上に引き上げる計画だ。

 東芝ライテックもLED照明の新製品として,40W,60Wの白熱灯を代替可能な電球型ランプや高演色のベースライトなどを,2009年に次々と市場投入する。同社ブースでは利用シーンごとに展示した各製品に値札を付け,多様なLED照明がすぐに入手できることを印象付けた。

『日経エレクトロニクス』2009年3月23日号より一部掲載