日経エレクトロニクスの創刊1000号発行を記念して,同誌が100号ごとの節目に掲載してきた特集記事を振り返る。いずれも,社会と業界の将来像を見据え,次の時代の鍵になる技術を取り上げたものである。それぞれの記事に刻まれたエレクトロニクス産業の原点は,さらなる発展への指針を暗示している。
エレクトロニクス,今後30年の技術突破
創刊号では,世界の識者に以後30年間の技術進歩を予測してもらった。当時の予想を上回る情報通信社会になった現在でも,いくつかの夢の実現はいまだ道半ばである。(続きを読む)
ICの信頼性
200号のテーマは,「ICの信頼性」。この記事にあるように,日本メーカーは高い信頼性を製造工程でつくり込む手法に基づいて,安価で高品質のDRAMを世に出し,世界市場を席巻した。(続きを読む)
講演会:1990年代のエレクトロニクス
500号では,1990年代の電子業界を展望した講演会の内容を採録。情報通信技術が家庭で花開くという当時の予測は実現したが,その牽引役は必ずしも日本企業ではなかった。 (続きを読む)
次世代パソコンOS「Chicago」
600号が取り上げたのは,当時開発中だった「Windows 95(開発コード名:Chicago)」。パソコンを人と人をつなぐメディアにするという,Microsoft社の野望を実現する第一歩と位置づけた。 (続きを読む)
コネクテッド・ホーム
700号,701号の2号連続特集では,電子産業の新たな牽引役として「コネクテッド・ホーム」を取り上げた。その実現には,新たなビジネス・モデルの確立や,家庭の変化に対する理解が必要と主張した。(続きを読む)