第1部<勝負の行方>
あらゆる機器へ搭載狙うUSB
HDMIは携帯機器に再挑戦

 周辺機器インタフェースの代表格「USB」に,8 年ぶりの次世代仕様が登場する。AV機器を席巻する「HDMI」も,次世代仕様が間もなく姿を現す。これまでパソコンと携帯機器はUSB,据置型AV 機器はHDMI,という区分けがあった。だが,この状況が大きく変わりつつある。次世代仕様の登場で,両規格が携帯機器市場を舞台に対峙(たいじ)する。勝つのはUSBかHDMIか─。

第2部<規格動向>
大幅な機能拡張へ
パソコン向けに伏兵も登場

 USB 3.0は,最大データ伝送速度を10 倍以上にするなど大幅な機能拡張を果たした。新たな機能に対する期待感とともに,雑音対策やケーブルの太さなどへの不安の声も聞こえてくる。HDMIも携帯機器や車載機器への進出を狙うほか,ネットワーク機能の強化を図る。一方,パソコン業界では,DisplayPortの活動も活発化している。Intel社の支持をきっかけに,対応パソコンやモニターが増えていきそうだ。それぞれのインタフェース規格の最新動向をまとめる。