【解説】複雑化する機能を使いこなす新HMI

かつてはカーナビゲーションシステムのインタフェースとしてタッチパネルが一般的だった。しかし、視認性を高めるため画面のインパネ上部への引っ越しが進み、新たなHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)が登場してきた。その代表格は、BMW社の「iDrive」に代表されるダイヤル式。加えて2009年1月にはトヨタ自動車がポインティングデバイスを利用した「リモートタッチ」を実用化、新しい提案も見え始めた。

 カーナビやオーディオ、車両の制御システムなどコックピットのスイッチは増すばかり。この増殖を抑えようと、各自動車メーカーが採用しているのが、ダイヤル式のHMIである。
 2001年に「7シリーズ」で「iDrive」としてダイヤル式HMIを初めて採用したドイツBMW社のほか、2002年には同Audi社、2003年にはホンダ、2004年日産自動車、2005年ドイツDaimler社が採用している。

トヨタ自動車の「レクサスRX」
トヨタ自動車の「レクサスRX」
(a)排気量3.5LのV型6気筒エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた「RX450h」。
(b)指先で操作するポインティングデバイス「リモートタッチ」を搭載。