【トヨタ流人づくり 第11回】絶え間ない改善の本質 業績の前に社員の負担軽減

「だから,部下が動く トヨタ流 人づくり」では,今,多くの日本メーカーの管理者が頭を悩ませている社員の人材育成に関して,トヨタ自動車の考え方や方法を伝授します。社員にやる気とモチベーションを与え,自ら動く組織をつくるための直接的,間接的なヒントが満載です。本コラムは中部産業連盟が開催するセミナー「トヨタ流モノづくりと人づくりの心・伝承塾」講座の講演内容を編集部が取材し編集したものです。

 一に「改善」,二に「カイゼン」,三四がなくて五に「KAIZEN」・・・。多くの企業が改善の大切さをうたっています。漢字だけでなくカタカナやアルファベットを使って多彩な表記をするところに,日本のみならず,海外の事業所や工場にも改善活動を展開していこうという各社の強い思いが表れているようです。まして,世界的な不景気が猛威を振るう中,いつにも増して改善活動が必要であると考えている企業もあることでしょう。(以下,「日経ものづくり」2009年2月号に掲載)