【連載講座】最新センサ詳解 第12回 高感度化する圧力センサ 次は金属ガラスに焦点

圧力センサは、エンジンや変速機、ブレーキなど、クルマの基幹部品に使われている。気圧と液圧の両方の測定に対応しているため、高圧中では耐久性が、液体中では腐食しにくい性質が求められる。将来はセンサの起歪体に金属ガラスを採用することで、小型化・高精度化・高圧対応を狙う。

長野計器
技術本部車載センサ技術部部長
長坂宏


 長野計器は、車載向けの圧力センサを製品化しており、世界の部品メーカーと完成車メーカーに提供している。一般に圧力センサは、気体だけを検知するタイプがあるが、当社のセンサは液体でも検知できる構造になっている。このため、高圧対応や耐食性(さびにくさ)に優れる。月に30~40万個程度を 国内生産している。

【連載講座】最新センサ詳解
クルマの基幹部品で用いられる圧力センサ
エンジンの燃料噴射装置(コモンレール)や、変速機、ブレーキなどに採用されている。エンジンでは高圧対応、変速機では耐熱性や耐油性、ブレーキではセンサの冗長による信頼性が求められる。