BRICs 日系メーカーに挑む

1970年代からASEAN(東南アジア諸国連合)で積極的に投資してきた三菱自動車。最近はタイで、ピックアップトラックの製造、輸出に力を入れている。今回はMitsubishi Motors Thailand社(以下MMTh)を訪れ、その輸出戦略を聞くとともに、新型車「Pajero Sport」に試乗した。

 三菱自動車は2008年2月、新しい中期経営計画「ステップアップ2010」を発表した。その中で、地域と製品について「選択と集中の深掘り」を進めると表現している。
 地域では成長が見込める重点市場として、(1)ロシア、ウクライナ(2)中東(3)ブラジル(4)中国(5)インドを挙げる。一方、製品に関しては、(1) SUV(ピックアップトラックベースおよび低燃費の新型車)(2)中型乗用車(「ランサー」「アウトランダー」)(3)軽・小型(新開発Aセグメント車、iMiEVを中心とした電気自動車)となる。

タイの自動車生産台数
タイの自動車生産台数
2007年は合計で128万7346台。生産シェアトップはトヨタで39 %を占め、三菱自動車が2位、いすゞ 自動車が3位。