日産自動車「キューブ」 国内専用モデルから世界戦略車へ 非対称レイアウトで左ハンドルを作る

 日産自動車は「キューブ」を全面改良した(図)。発売は2008年11月26日。全体に角を丸めたデザインは変わらず、エンジン、足周りなどにも大きな変更はない。最大の変化は国内専用車から世界戦略車になったことだ。発表は日米欧同時。発売は日本の2008年11月に対して、米国が2009年春、欧州が同年秋。ただし生産は日本のみ。

 初め「マーチ」の派生車種で始まったキューブは、月によっては販売台数でマーチを超えることも多く、1992年2月の発売からの累計で80万台を売るヒット商品となった。スピード、パワーといった競争を離れた“のんびりした”価値観がユーザーを引き付けたようだ。先代までは国内専売車種であったが、今回は海外にも力を入れた。国内での成功体験を海外にも“横展開”しようというわけだ。

「キューブ」の前面
「キューブ」の前面