【速報】トヨタ紡織の新型シート骨格は複数車種での共用を想定した設計に

 トヨタ紡織は,トヨタ自動車の新型車「iQ」に採用されたフロントシート骨格「TB-NF100」を公開した(図)。トヨタ紡織では以前から,骨格の主要部分を複数車種間で共通化し,開発コストを削減することを目指していた。今回の骨格は,その最初の製品となる。今後は,主要部品を流用することで,別の車種向けの骨格を効率的に開発できるようになる。
 複数車種間で共通化する予定の主要部品(共通部品)は,具体的にはロアアーム(下方側面において座面を支持するパネル状の部品),サイドパネル(背もたれ部側方において乗員の荷重を受け止める部品),シートスライド機構におけるレールやテーブルなど。一方,主要部品間の締結部品やヘッドレストなど(可変部品)は,これまで通り,車種に合わせて造り込む。(以下,「日経ものづくり」2008年12月号に掲載)

図●新型シート「TB-NF100」
図●新型シート「TB-NF100」
複数の車種で共用することを想定して設計した。