日経オートモーティブ Key Person


 日産自動車はSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の「エクストレイル」に、新開発のクリーンディーゼルエンジンを搭載した「20GT」を設定して2008年9月18日に発売した(p.80に関連記事)。ディーゼル車のイメージの悪い日本で、あえて発売したその意図はどこにあるのか、パワートレーン開発の指揮を執る薄葉氏に聞いた。(聞き手は鶴原吉郎)

―日本でもクリーンディーゼルを発売した背景は。
 当社は2010年に向けた中期環境行動計画「ニッサン・グリーン・プログラム2010(NGP2010)」を2006年12月に発表しました。この計画では、短期的には内燃機関の改良、長期的には電動パワートレーンへの移行がテーマとなります。今回のクリーンディーゼル車の発売は、内燃機関の燃費改善技術と位置付けられます。