Volkswagen社「ティグアン」

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2008年9月から、国内に小型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の新型「ティグアン」を導入した(図)。4輪駆動システムやオフロードの専用モードなどを備えつつ、国内製SUVの価格に対抗するため360万円という戦略価格を設定した。

 ティグアンは本来、「Trend&Fun」「Track&Field」「Sport&Style」という3種類のラインアップがある。このうちTrend&Funはベースグレードで、日本には導入しない。国内第一弾となるのは、オフロード志向のTrack&Field。さらに2009年にはオンロード志向のSport&Styleが続く。
 Track&Fieldは、アプローチアングルが28度となる専用バンパーを持ち、Trend&Funにはもともとないルーフレールを備える。同グレードをドイツで購入する場合19 %の付加価値税を含んで3万ユーロ(約500万円)を超えることを考えると、国内での価格は戦略的といえる。国内のSUVが250万円前後からとなるため、できるだけ価格を近づけたかったという。

Volkswagen 社「ティグアン」
Volkswagen 社「ティグアン」