トヨタ自動車の移動支援ロボット

 トヨタ自動車は2008年8月、新しい移動支援ロボット「Winglet (ウイングレット)」を発表した(図)。小型のインホイールモータを2輪に備えた立ち乗り型の車両で、質量は10kg程度と持ち運びも可能だ。人が乗って操作するため、自律型ロボットではないが、将来は自律機能を備えることを目指す。

 トヨタの移動支援ロボットは、2007年に公開した座り乗りロボット「MOBIRO(モビロ)」に続いて2モデル目となる。MOBIROは主に高齢者を対象とするが、Wingletはより若い層を想定したもの。ただし、いずれも歩道やビル内など、歩行者と同じ場所での利用を前提としている。

「Winglet」を発表したトヨタ自動車副社長の内山田竹志氏
「Winglet」を発表したトヨタ自動車副社長の内山田竹志氏