雑誌 特集

素材高とはこう闘う

田野倉 力
2008/08/30 22:17
 

【特集】素材高とはこう闘う


【特集】素材高とはこう闘う

 企業の倒産件数が増えている。「目立ち始めたのは2007年後半から。2008年上半期には,製造業で前年同期比9.7%増の1114件となった」(東京商工リサーチ情報出版本部情報部統括部長の友田信男氏)。倒産の主たる原因はズバリ,素材高だ。
 今回の素材高は,製造業をかつてないほどに苦しめている。原油や鋼材などあらゆる素材の価格がほぼ例外なく上昇しており,しかもその上がり方が急で,近々以前の水準に戻るという見通しもない からだ。倒産件数の増加は,その一つの表れといえよう。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)


【特集】素材高とはこう闘う

 どんなに苦労してコスト削減策をひねり出しても,上司からはさらなるコスト低減を求められ,その削減を達成すれば,再び「もっと」と突き返される。このいたちごっこ,一向に終わりが見えない。そこへ来て,この素材高の波だ。もはや打つ手は残されていないのか?(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)

Step 1

 第1ステップの説明に入る前に,一つだけ理解していただきたい事項がある。それは,素材高の局面に突入した後は,あちこちで「革命」が起きているということ。といっても,政治的な意味でのリアルな革命ではない。  「大貧民」(「大富豪」と呼ぶ地域もある)というトランプゲームをご存じだろうか。プレーヤーは順に,手の内にあるカードから,前のプレーヤーが出したカードよりも強い数字のカードを出していく。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)

図●材料価格の改定を通知する文書
図●材料価格の改定を通知する文書

Step 2

 手の内にあるカードの全体像が見えてきたら,今度は闘う相手を見定める作業に入る。素材高で最初に弱さを露呈するのは,売価に占める素材費率の高い製品。なので,最初はここを重点的に攻めるのが得策といえそうだ。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)

図●周辺部品と一体化して軽量化に成功した事例
図●周辺部品と一体化して軽量化に成功した事例

Step 3

 自らの手の内を把握し,攻略したい相手の姿も見えてきたら,あとは決戦あるのみだ。実践は,何にも勝る「師」。経験を積むことで,新環境への適応能力はおのずと磨かれるはずだ。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)

図●半導体実装用ボンディングワイヤ
図●半導体実装用ボンディングワイヤ


【特集】素材高とはこう闘う

 資源高時代の怖いところは,原油や金属などの価格が単に高くなることだけではない。資源国の政情不安や投機マネーの流入などによって価格が乱高下するという「不安定さ」にも気を付ける必要がある。これからのものづくりはまず,こうした資源リスクを織り込みながら進めなければならない。既に,そのための準備を始めるメーカーも現れた(図)。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)

図●資源高時代に備えて打った中小金型メーカーの一手
図●資源高時代に備えて打った中小金型メーカーの一手

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