研究から産業へ，風向き変わるDNAチップ

研究用途での実用化にとどまっていたDNAチップ。しかし今，産業用途にも市場が広がりだそうとしている。これが，DNAチップ開発の風向きを大きく変えることになりそうだ。拡大する市場規模や要求性能の変化によって，業界の構図が一変する可能性も出てきた。

多出力に向く半波電流共振方式，PDP電源に採用が進む

薄型テレビ用スイッチング電源の技術トレンド ─第3回─

PDPテレビの主体は液晶テレビよりも大画面であるため，より大きな電力を供給できる電源が必要になる。さらに，PDP用電源は高い出力電圧が必要で，かつ2系統の放電回路に電力を供給しなければならない。今回は，PDP用電源への採用が進むハーフブリッジ半波電流共振方式を解説する。

RF要素回路の最適設計法，VCOとイメージ抑圧ミキサ

CMOS RF回路設計入門 ─第8回─

CMOS RF回路に向けた要素回路の最適設計手法を，前回と前々回の2回にわたって解説してきた。今回は，最適設計法解説の最終回である。電圧制御発振器（VCO）とイメージ抑圧ミキサという二つの回路を取り上げる。いずれも無線通信システムの性能を大きく左右する重要な回路だ。

分解：WILLCOM D4に見る，台湾的モノづくり

日本メーカーとは違う基準で割り切る

　ウィルコムが2008年7月10日に発売したPHS機能付きの超小型Windowsパソコン「WILLCOM D4」を，フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの協力で分解した。

10mW超の深紫外LED，殺菌システムを小型・高効率に

理研と松下電工が開発，内部量子効率は大幅に向上

　理化学研究所と松下電工は，4元混晶のInAlGaNを用いた，波長282nmで連続発光する深紫外LEDを共同で開発した。

第5回●メモリは命令実行の出入り口

出題と解説●ET 教育フォーラム（末石 吾朗，根岸 永建，坂井 直美）

「組み込み寺子屋」は，組込みシステム技術協会（JASA）が実施する「組込みソフトウェア技術者試験（ETEC）」（http://www.jasa.or.jp/etec/）の対策問題を使って，組み込みシステムの基礎を学ぶコラムです。ET教育フォーラムは組み込み教育コンテンツの企画や開発を行う団体で，ET…

＜熱流体解析ツール＞

仮想試作を武器に設計上流での熱対策に挑む

次号予告　2008年9月8日号

新興国に勝つBlu-ray Discの，ビジネスモデルを提案する

CMOS RF回路を設計するには，さまざまな要素回路を高周波動作に最適化することが欠かせない。前回は，SOI基板の採用などでオンチップ・インダクタのQ値を高め，パワー・アンプの消費電力を減らす設計手法を紹介した。今回は，パワー・アンプと低雑音アンプ，ミキサの最適設計手法を解説する。

事業をつぶす気か，おまえらは！

松下電器産業「UniPhier」の開発（最終回）

　2005年秋。パナソニック モバイルコミュニケーションズ（以下，パナソニック モバイル）にとって，重大な決断が下された。2006年秋の発売を目指す「P903i」に，米Taxas Instruments Inc.の「OMAP」シリーズではなく，UniPhierを採用することが決まったのだ。

オリンパスと松下は新カメラ規格で何を作るのか

「ミラー・ボックス」追放を決断

　オリンパスイメージングと松下電器産業は，デジタル・カメラ本体と交換レンズの新接続規格「マイクロフォーサーズシステム」を策定した。最大の特徴は，従来の「フォーサーズシステム」を含めた一眼レフで必須だったミラー・ボックスを内蔵しないという前提で仕様を定めたこと。

エレクトロニクス企業がクルマの未来技術を提案

AT International 2008から

日産が電気自動車を試作，2010年度に専用車体で発売

衝突予防の新機能など先進技術を披露

　日産自動車は，Liイオン2次電池を搭載した電気自動車やハイブリッド車の試作車を，2008年8月5～8日に開催した「先進技術説明会＆試乗会」で披露した。

IBM，世界の頭脳へ

たくさん失敗したからこそ，量産技術は絶対に負けない

本間 充氏　三洋電機 取締役副社長

─車載用Liイオン2次電池や薄膜型太陽電池への大きな投資を表明するなど，三洋電機はここ最近，エネルギー企業としての側面が強くなっていますね。　我々は環境エネルギーの先進メーカーを目指し，2次電池と太陽電池を中核の事業に位置付けています。

日本と大きく異なる，ベンチャー企業の働き方・環境

from 米国

　私は仕事人間である。夜遅くまでわいわいがやがや働く生活が好きだ。健康上必ずしも好ましくないけれども，仕事で得た知的興奮のせいで，時には眠りにつけない日さえある。人が嫌がるような地味な仕事も含めて，時間や体力・気力が許す限り精いっぱい，仕事をしていたいと思っている。