雑誌 特集

iPhone ふたつの顔

2008/08/07 09:00
 

<騒動>
単なる高機能ケータイから
アプリのプラットフォームへ

 2008年7月11日早朝,1500人以上に及ぶ行列が東京・原宿から渋谷にかけて出現した。米Apple Inc.が開発した携帯電話機「iPhone 3G」を求める人の列である。当日のiPhone 3Gの販売は基本的には正午からだったが,ソフトバンクモバイルの旗艦店である表参道店(所在地は原宿)でのみ,午前7時から先行販売を行ったのだ。先頭の人が並んだのは実に3日前。遅くとも前日の夜から徹夜で並ばなければ,この店でiPhone 3Gを手に入れることはできなかった。IT関連でこんなお祭り騒ぎが起こったのは,一部の人気ゲーム・ソフトを除けば,1995年の「Windows 95」発売以来だろう。

<魅力>
開発者を引き寄せる
App Storeの甘い蜜

 Apple社が提供するApp Storeは,ソフトウエア開発者にとって画期的な仕組みである。アプリケーション自体の魅力で全世界を相手にビジネスが行えるからだ。実際に多くの開発者がiPhone向けアプリケーションの開発に参入した。ただ,その前に立ちふさがる大きな問題がある。NDAに代表される「Apple社の閉鎖性」だ。同社が舵取りを誤れば,アプリケーション・プラットフォームとしては失速しかねない。

<比較>
搭載部品は基本的に継承
内部の配置は大胆に変更

 米Apple Inc.が,2008年7月11日に世界22カ国で発売した第3世代携帯電話(3G)対応の「iPhone 3G」。本誌は日本版のiPhone 3Gを,国内メーカーの技術者の協力を仰ぎながら分解し,2007年6月29日に米国で発売された2G版iPhoneと内部構成の違いを比較,分析を試みた。

<実態>
「オープン」で開発者を魅了
SDKに隠された束縛

 Apple社は,iPhone向けソフトウエア開発キット(SDK)を公開することで多くの開発者を呼び込むことに成功した。だが,同社はSDKに関する情報の公開を厳しく限定している。このことが今後の開発者拡大にブレーキをかける可能性がある。iPhoneには他の携帯電話機向けプラットフォームに比べ,技術的にも制約はある。使い勝手のよい開発ツールやプッシュ型の通知サービスなどその制約に余りある魅力を提供しているのも事実だ。

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