【勘どころ幾何公差 第5回】位置度のデータム指定

 正しい(あいまいな解釈のない)公差指示を実行する上で最も多く使用する幾何公差といえば,間違いなく位置度(Position)であろう。位置度は,中心点や中心線,中心面,表面などに対して,理論的に正確な位置からのズレを規制する。規制の対象となる形体やデータム設定のパターン,そして公差域の種類などいずれも一つではないため,正しく組み合わせて使用するのは容易ではない。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)

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