【開発の鉄人 現場をゆく】「理化学職人」

 社会人になって使わなくなった言葉がいくつかある。試験管,ビーカー,フラスコなどもその好例。ご承知の通り,理科や化学の授業で使ったガラス製の理化学機器の名称だ。もちろん,大学や企業の研究機関をはじめ,関係のある職業に就けば日常的に使うのだろうが,機械・電気・コンピュータ,IT・流通・小売り・サービス業といった職種では,取り扱い製品ならいざ知らず,めったに使わない言葉ではなかろうか。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)

図●クラインボトル
図●クラインボトル