【トヨタ流人づくり 第5回】仕事への情熱をかき立てる 管理者自身のPDCAサイクル

「だから,部下が動く トヨタ流 人づくり」では,今,多くの日本メーカーの管理者が頭を悩ませている社員の人材育成に関して,トヨタ自動車の考え方や方法を伝授します。社員にやる気とモチベーションを与え,自ら動く組織をつくるための直接的,間接的なヒントが満載です。本コラムは中部産業連盟が開催するセミナー「トヨタ流モノづくりと人づくりの心・伝承塾」講座の講演内容を編集部が取材し編集したものです。

 管理者の仕事というと,「いかに人(部下であるメンバーなど)をうまく管理するか」ばかりに注目が集まります。それは決して間違ってはいませんが,その前に,管理者自身が自分をどのようにマネジメントしていくべきかについて,きちんと押さえておくことが大切です。やみくもにメンバーの管理に着手するよりも,まずは自己の管理の質を高めることが,チームや職場が大きな成果を上げる源泉になるといっても言い過ぎではないからです。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)