【詳報】設計の常識を覆すサーボプレス 新工法の開発競争が一気に加速

 サーボプレスを使い,難塑性加工材の成形や複雑形状の一体成形,成形の高精度化などに取り組む加工メーカーが増えている。こうした動きの背景にあるのは,プレス加工メーカーが持つ危機感だ。この先,厳しい競争を生き残るには,コスト競争力を保ちながら付加価値を高めていかねばならない。そのための手段として,サーボプレスが注目されている。
 サーボプレスの最大の特徴は,上型を保持するスライドの上下動をサーボモータで直接制御すること。これは,加工モーション(スライドの軌跡)をほぼ自由に設定できることを意味する。これにより,冒頭に挙げたような高度な加工が可能になる。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)

図●マグネシウム(Mg)合金の順送加工
図●マグネシウム(Mg)合金の順送加工