【数字で見る現場】環境負荷の低減

調査テーマ:環境負荷の低減
 日本は,二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を,2050年までに現状比60~80%削減する─。福田康夫首相は2008年6月9日,北海道洞爺湖サミットに向けて長期の温室効果ガス削減目標などを盛り込んだ「福田ビジョン」を発表した。
 約40年先のこととはいえ,これほどの劇的な削減は可能なのか。当然,経済成長との両立が前提になっているので,達成へのハードルは限りなく高く思える。今回の調査ではこの目標が達成可能かをまず聞いてみた(Q1)。
 その結果は,「達成できる」という回答が2.5%なのに対し,「達成できない」は25.8%だった。とてもすんなりと達成できる目標ではないという厳しい見方だ。ただ,「技術開発や社会的な仕組みの整備などを総動員すれば達成の可能性はある」という回答が48.7%と,最も多かった。(以下,「日経ものづくり」2008年7月号に掲載。また,「数字で見る現場」のアンケートで集計した全設問の結果は,日経ものづくりの読者限定ページでご覧になれます。)

Q1 温室効果ガスの国内排出量を2050年までに60~80%削減する目標は達成できるか