Twin Clutch SSTの開発、目指したのはフラッグシップのDCT

 「ランサーエボリューション」といえば、三菱自動車を代表する高性能スポーツ車種である。その最新型である「ランサーエボリューションX」に、日本車としては初めてのDCTであるTwin Clutch SST(以下TC SST)が採用された。先代のランサーエボリューションワゴンには4速自動変速機(4AT)の設定があったが、セダンに自動変速機が設定されたのは、2002年1月に発表されたランサーエボリューションVII GTA以来、約6年ぶりのことである。

ランサーエボリューションX
ランサーエボリューションX
日本車として初めてDCT(Dual Clutch Transmission)を搭載した。