ニューヨークモーターショー2008

2008年4月に開かれたニューヨークモーターショー(New York International Auto Show)。これまで日系メーカーがハイブリッド車や上級セダンを発表することが多かったが、今回は電気自動車(EV)が主役となった。日産自動車、三菱自動車、富士重工業がEVを展示、富士重工は北米で実証実験を開始する(図)。

 ドル安、原油高、サブプライムローン問題などが自動車販売に大きく影響し始めた北米市場。主要メーカーの販売台数は前年同月比割れが続いており、ニューヨークモーターショー会場でも、各社が「次の一手」を模索している様子がうかがえた。
 ドイツDaimler社や同BMW社など欧州勢はディーゼル車の普及をアピール。一方、米GM社は既存モデルのE85(エタノール85%)燃料への対応と2モードハイブリッドシステムの導入を強調した。これに対し、日産をはじめとする日系メーカー3社は、EVを推進する姿勢を見せた。

ニューヨークモーターショーの会場
ニューヨークモーターショーの会場
マンハッタンのJacob K. Javitsセンターで開催。日系メーカーのEVが注目を浴びた。