Jaguar社「XF」

インドTata Motors社が2007年3月に英Jaguar社と同Land Rover社の買収に合意した。ここで紹介するJaguar社の新型「XF」は米Ford Motor社傘下での最後の新車。Jaguar社の不振を払拭するためクーペのような外観と運転者に驚きを与える内装を与えた。ドイツDaimler社の「Eクラス」や同BMW社の「5シリーズ」に互して新規の顧客を狙う意欲作だ。

 国内の上級セダンの市場は年間約3万台規模といわれている。ドイツDaimler 社の「E クラス」や同BMW 社の「5シリーズ」など競合車がひしめく中で、英Jaguar社でも「Sタイプ」をそのクラスにラインアップしていた。  1999 年の国内発売開始時は年間1000 台程度売れていたS タイプだが、2007年はその半分以下に減少。この後継車として、過去に英Aston Martin社の「DB7」や「Vanquish」を手がけたJaguar 社Design Director のIan Callum氏デザインによる新型スポーツセダン「XF」が登場した(図)。

Jaguar社の新型「XF」
Jaguar社の新型「XF」