【開発の鉄人 現場をゆく】省エネ100%住宅

 地球温暖化防止に向け京都議定書の枠組みがスタートして,間もなく4年がたつ(2004年6月4日寄託)。温室効果ガスの削減目標値をどうするか, 「総論賛成,各論反対」と,いつものことながら定まらない。省エネ目標も数%は当たり前で,10%を超えて20%台になろうものなら,もう鬼の首を取っ たかのようなハシャギぶりだ。そんな議論を尻目に,なんと住宅の省エネで100%を目指している人が現れた。
 百聞は一見にしかず。行って見て,本当だったから驚いた。太陽光だけで,暖房に使う燃料費が限りなくゼロに近くなっているのである。省エネの目標はあくまで100%だが,最低でも50%は超える。実績は既に40数棟を数えた。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)