【工場安全のツボ 第2回】インターロックの基礎

 リスク低減の代表的な方策に「隔離」があります。作業者が機械の危険部位や機械自体に接触しないよう,作業者を機械から物理的に分離するのです。具体的には,機械の全周囲に安全柵を設置したり,危険部位にカバーを付けたりします。
 機械に近づいたり触ったりしなければ,隔離方策だけで問題ありません。しかし,実際は段取り替え/修理/掃除などで機械に接近しなければならない場面も十分に考えられます。そこで,安全柵に扉を設けたり,カバーを可動式にしたりすることでアクセス手段を確保します。機械に接近しようとする作業者の安全を確保するためには,検出装置で機械を自動停止するシステムが必要になります。こうしたシステムのことをインターロック(またはインターロック・システム)といいます。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)