【シリーズ環境】「 見せる化」で年間省エネ1億円

 省エネルギ活動は,地球温暖化効果ガスの排出を抑制するだけでなく,コスト削減にもつながることは周知の事実だ。工場の経営者はぜひとも推進したいところだが,一方の現場は日々の生産に追われるあまり,協力には否定的である場合が多い。  そんな中,全社的な省エネ活動で年間消費電力を1億円分削減(1997年実績比)することに成功し、さらに,その経験を基に開発した「省エネ実践ツール」を商品化までしてしまった工場がある。漏電ブレーカーなどの配線用遮断器や計測制御システムを製造・販売する三菱電機の福山製作所(本社広島県福山市)だ。同社は,2006年度の「エネルギー管理優秀工場・中国経済産業局長表彰」を受賞している。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

図●三菱電機福山製作所
図●三菱電機福山製作所