【詳報】3次元データを“追跡制御” 設計情報を不正利用から守る

 2007年3月,自動車部品メーカーの技術者が設計情報を不正に持ち出して逮捕される,という事件が起こった。まだ記憶に新しいこの事件では,データへのアクセス権を持っていた技術者が社内でノートパソコンへデータをダウンロードし,それを自宅へと持ち帰っている。競合他社などへ情報を流出させたのではないかと疑われたが,その技術者がHDDなどの記録媒体を破壊したためにその事実は確認できず,刑事事件としては立件できなかった。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

図●設計データが流出するリスク
図●設計データが流出するリスク